現代語訳

・「その後、アワ宮にて"導きの歌"の詔があった(トヨケによる詔か?)
 ・『アワ君(二尊)は、別れを惜しんで妻を送るが、夫は逝かなかった
 ・行けば恥と妻が鬼霊を追わした
 ・善し悪しを知れば、足退く黄泉境(現実を考えれば、後追いの足も退くであろう)
 ・コトタチサクル(宣言することで向上させる)成果もあったというものだ』
・そう言って、ミソギ(調和・直し)に民を調えて、やがてイヤマト※(最たる調和)となった
 ・また、アシヒキ(葦引き)の千五百村の田に瑞穂が成った」

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用語解説

・イヤマト:最たる調和、和の精髄などの意味合いを指す

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原文(漢字読み下し)

・後(のち)アワ宮(みや)に
・御言宣(みことのり) 導(みちひ)きの歌(うた)

・アワ君(きみ)よ 別(わか)れ惜(お)しくと
・妻(つま)送(おく)る 夫(をうと)は逝(ゆ)かす
・逝(ゆ)けは恥(はち) 鬼霊(しこめ)に追(お)わす
・善(よ)し悪(あ)しを 知(し)れは足(あし)退(ひ)く
・黄泉境(よもつさか) 言立(ことたち)ち幸(さく)る
・器(うつわ)あり

・ミソギに民(たみ)の
・調(ととの)いて 弥和(いやまと)通(とほ)る
・葦引(あしひき)きの 千五百(ちゐも)の生田(おた)の
・瑞穂(みつほ)成(な)る

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります