現代語訳

・(ヰイリネの一件を以って)カラヒサは甥のウカツクヌを連れ上がり、君に告げた
 ・君はキビヒコタケヌナカワに詔し、フリネを討たせた
 ・このことでイツモオミは怖れて(出雲の?)神を祀らなくなった
・ある日、ヒトカベ(ヒカワの臣)が、若宮(イクメイリヒコ)に自分が子供が歌い出した歌を告げた
 ・『玉藻垂づ 出雲祭らば まくさまじ 日夜見治人 フリネ御明暗見 三十九宝の 神庫主 だに身屈り 神霊垂づが 和し厳み 神庫主やも』
 ・(出雲の神を祀れば病気なし、カヨミオシのフリネはミカガミやミソコタカラのミカラヌシ、我が身を滅ぼすは神の業か、ウマシミカミはミカラヌシか)
若宮(イクメイリヒコ)が、この歌を神の告げと捉えて君に告げれば、君は「出雲を祀れ」と詔を発した

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・カラヒサは 甥(おい)ウカツクヌ
・連(つ)れ上(のほ)り 君(きみ)に告(つ)くれは
・キビヒコと タケヌワケとに
・御言宣(みことのり) フリネ討(う)たれて
・出雲臣(いつもおみ) 恐(おそ)れて神(かみ)の
・祭(まつり)せす

・ある日(ひ)ヒカトベ
・若宮(わかみや)に 告(つ)くる我(わ)か子(こ)の
・この頃(ころ)の歌(うた)

・玉藻(たまも)垂(し)つ 出雲(いつも)祭(まつ)らは
・まくさまし 日夜見(かよみ)治人(おし)フリ
・ネ御明暗見(みかかみ) 三十九宝(みそこたから)の
・神庫主(みからぬし) たに身(み)屈(くく)り神(み)
・霊垂(たまし)つか 和(うま)し厳(みか)みは
・神庫主(みからぬし)やも

・歌(うた)の綾(あや) 神(かみ)の告(つ)けかと
・君(きみ)に告(つ)け 出雲(いつも)祭(まつ)れと
・御言宣(みことのり)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります