現代語訳

・この後、三種宝を櫃(ひつ)に入れ、印に榊を添えて、八州巡幸が始まった
 ・先駆けはタチカラヲが務め、次にカツテ、次にオオモノヌシ(コモリ)が続いた
 ・その後をニニキネとミクサヒツ(三種櫃)を乗せたヤフサミクルマ(八房御車)が続いた
 ・次にコヤネが続き、後方に駕籠や馬に乗った80のモモノベ等が付き従った
・イセより発ってアスカ宮に到り、その先は水路を通ってニシノミヤ(西宮)に到った
 ・そこではまず、カンサキ(播磨の神崎)に大井を掘った
 ・そして、マナヰに到り、そこのアサヒカミ※に幣を納めた

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用語解説

・アサヒカミ:神上がったトヨケの贈名で、いわゆる豊受大神を指す(真名井神社祭神)

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原文(漢字読み下し)

・然(しか)る後(のち) 三種宝(みくさたから)お
・櫃(ひつ)に入(い)れ 印(しるし)は榊(さかき)
・先駆(さきかり)は タチカラヲなり
・次(つき)カツテ オオモノヌシと
・三種櫃(みくさひつ) 八房御車(やふさみくるま)
・次(つき)コヤネ 駕籠馬(かこむま)八十(やそ)の
・モノノベら

・イセより発(た)ちて
・アスカ宮(みや) これより水(みつ)の
・西宮(にしのみや) ますカンサキの
・大井掘(おおゐほ)り マナヰに到(いた)り
・幣納(ぬさおさ)め

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります