現代語訳

・(神武)24年(上鈴81年)、君には代嗣が無かった(※タギシミミは存在する)
 ・そこで、クメの子のイスキヨリヒメを乙下侍に召したが、后のヰソスズヒメに咎められてしまった
 ・そのため、乙下侍はユリヒメとなり、殿居することはなかった
 ・后が孕めば、その翌夏に御子のカンヤヰミミ※が生まれた
  ・カンヤヰミミは斎名をイホヒトという
・(神武)26年(上鈴83年)、マツリミユキ(祭御幸)の際にはヤスタレにて御子のカヌカワミミ※を生んだ
 ・カヌカワミミは斎名をヤスキネという

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用語解説

・カンヤヰミミ:神武天皇とタタラヰソスズヒメの第一子。『記紀』のカンヤイミミに当たる
・カヌカワミミ:神武天皇とタタラヰソスズヒメの第二子で、2代綏靖天皇となる。『記紀』のカムヌナカワミミに当たる

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原文(漢字読み下し)

・二十四年(ふそよとし) 君(きみ)代嗣(よつき)無(な)し
・クメか子(こ)の イスキヨリ姫(ひめ)
・乙下侍(おしもめ)に 召(め)せは后(きさき)に
・咎(とか)められ ユリ姫(ひめ)となり
・殿居(とのい)せす

・后(きさき)孕(はら)みて
・明(あ)くる夏(なつ) カンヤヰミミの
・御子(みこ)お生(う)む 斎名(いむな)イホヒト
・二十六年(ふそむとし) 祭御幸(まつりみゆき)の
・ヤスタレに カヌカワミミの
・御子(みこ)生(う)みて 斎名(いむな)ヤスキネ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります