現代語訳

アスカキミ(テルヒコ)はカグヤマ(橘山)を写し(模倣)、カグヤマ(香具山)を造った
 ・また、宮の名もアスカ宮からカグヤマ宮とした
 ・また、ハセカワを掘ってアスカカワを成し、緑を田と成した
・これに対し、内宮であるスガタヒメテルヒコに意見した
 ・「君よ、この開拓は良くありません
 ・昔、クシヒコはアスカ川にて嘲る穢れを諌めて禊をしました
 ・これを棄てるのであれば、また穢れが生じるでしょう
 ・そうなれば、神が何をするかわかりません」
・すると、テルヒコはこれを聞かずに反論した
 ・「女に政をさせる処が何処にある
 ・汝は この田のように子が出来ない女である
 ・よって、妻として相応しくない」
・このように言い放って離婚し、トヨマドの娘のハツセヒメを召して妻とした

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・アスカ君(きみ) カグ山(やま)写(うつ)し
・宮(みや)の名(な)も ハセ川(かわ)掘(ほ)りて
・アスカ川(かわ) 縁(ふち)お田(た)と成(な)す

・スガタ姫(ひめ) 君(きみ)に申(もふ)さく
・これ悪(わ)ろし 昔(むかし)クシヒコ
・諌(いさ)めしお 嘲(あさけ)る穢(けか)れ
・禊(みそき)なす これお棄(す)つれは
・また穢(けか)れ 何神(なにかみ)ありと
・諌(いさ)むれは

・カグヤマ央君(きみ)
・これ聞(き)かす 女(おうな)の政(まつり)
・何処(いつこ)ある 汝(なんち)はこの田(た)
・子(こ)は生(は)えす 妻(つま)にならぬと
・交(け)ふ去(さ)りて トヨマドか女(め)の
・ハツセ姫(ひめ) 妻(つま)と召(め)さるる

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります