現代語訳

・その後、年を追うごとに田の実りも増え、国は豊かになった
 ・なお、この年の田植えは少雨だったが、それでも良かった
 ・そのため、この実りをウサの県にも流行らせて、5月15日(梅雨頃)には春祝(御田植祭)を行った
・春祝ではモチヰ(餅飯)を用意してハヱを敷き、ウケカミ※に祝の田遊を捧げた
 ・この田遊とは、穂長とユツリ葉のホツマアソビのミツホウタ(瑞穂歌)である
・この春祝は楽しく賑わい、トヨノクニの32県の間で流行った
 ・なお、これが門松・ハヱ葉・ユツリ葉を敷き飾る起源となった

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用語解説

・ウケカミ:ウケミタマ(稲荷神)を指す
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原文(漢字読み下し)

・年々(としとし)に 実(みの)りも増(ふ)えて
・国(くに)豊(ゆた)か 今年(ことし)植(うえ)付(つ)け
・照(て)れと良(よ)し ウサの県(あかた)に
・流行(はや)らせて 五月(さつき)の十五日(もち)の
・春祝(はるいわひ)

・餅飯(もちゐ)・ハヱ敷(し)き
・ウケ神(かみ)に 斎(いは)ふ穂長(ほなか)と
・瑞穂歌(みつほうた) 楽(たの)し賑(にき)はふ
・トヨの国(くに) 三十二(みそふ)の県(あかた)
・皆(みな)流行(はや)る

・門松(かとまつ)・ハヱ葉(は)
・ユツリ葉(は)も 春敷(はるし)き飾(かさ)る
・基(もとおり)や

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります