現代語訳

・(垂仁)30年(上鈴718年)
 ・1月6日、君は詔して、御子のヰソキネ※タリヒコ※を召した
  ・そこで君は御子らに「望む所を申せ」と問うた
  ・ヰソキネは「弓矢が欲しいです」と答えた
  ・タリヒコは「位が欲しいです」と答えた
  ・それを聞いた君は、二御子の望むままに 兄には弓矢を、弟には「位を継ぐべし」と代嗣と決めた

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用語解説

・ヰソキネ(ニシキイリヒコ):垂仁天皇とヒハスヒメの長男。『記紀』のイニシキイリヒコに当たる
・タリヒコ(ヤマトヲシロワケ):垂仁天皇とヒハスヒメの二男で12代景行天皇。『記紀』のオオタラシヒコオシロワケに当たる

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原文(漢字読み下し)

・三十年一月六日(みそほはつむか)
・御言宣(みことのり) 御子(みこ)ヰソキネと
・タリヒコと 望(のそ)む所(ところ)お
・申(もふ)すへし ヰソキネ曰(いわ)く
・弓矢(ゆみや)得(ゑ)ん タリヒコ曰(いわ)く
・位(くらい)得(ゑ)ん 君(きみ)二御子(ふたみこ)の
・望(のそ)むまま 弓矢(ゆみや)賜(たま)わる
・兄(あに)の宮(みや) 弟(おと)は位(くらい)お
・継(つ)くへしと

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります