現代語訳

・その後、テルヒコ(クシタマホノアカリ)イワクスフネ※を設けた
 ・アマツハハラを船長とした
 ・アマツマラを舵取りとした
 ・アカマロアカホシをモノノベに添えた
 ・マウラは風を見た
・ツクモ(99里浜)から伊豆の岬に向けて進んだ
 ・帆を上げて沖を走り、大空を遥かに駆け見回った
 ・(帆を上げて沖を走る姿は、大空を遥かに掛ける様だった)
・途中でクマノ宮に参拝し、浪速からカモ※(船)で向かってイカルガノミネ※を終着点とした
・そして、アマノイワフネ※で大空を駆け巡って、この里を"ソラミツヤマト(空みつ和国)"と名付けた

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用語解説

・イワクスフネ:御幸の船を指す
・カモ:鴨が足を前後に掻いて泳ぐように櫂で漕ぐ船を指す
・イカルガノミネ:領庭(朝廷)の地にある高山で、生駒山を指すと思われる
・アマノイワフネ:和して恵る御上の御幸船を指す(空を飛んだかのような記述があるが、非常に曖昧な表現がなされる)

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原文(漢字読み下し)

・時(とき)に皇御子(すめみこ)
・斎奇(いわくす)の 船(ふね)お設(もふ)けて
・マラか叔父(おち) アマツハハラを
・船長(ふなおさ)に マラは舵取(かちと)り
・アカウラを 船子司(ふなこつかさ)に
・アカマロと アカホシモノを
・添(そ)え水手(かこ)に マウラは風見(かせみ)

・ツクモより 逸(いつ)の岬(みさき)に
・帆(ほ)お上(あ)けて 沖(おき)走(はし)る見(め)は
・大空(おほそら)を 遥(はる)かに駈(か)けり

・御隈野(みくまの)の 宮居(みやゐ)拝(おか)みて
・浪速(なみは)より カモにて到(いた)る
・イカルカの 峰(みね)より至(と)りの
・領庭(しらには)に

・和(あま)の斎船(いわふね)
・大空(おほそら)を 駆(か)けり恵(めく)りて
・この里(さと)の 名(な)おも空(そら)みつ
・和国(やまとくに)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります