現代語訳

・(カスガは続けた)
 ・「すなわち、内宮とは君のヲナカ※(核心)です
  ・県守、里守(地方の主)も、それ相応のヲナカ(核心)です
  ・民は田畑を治めますが、家内は夫のヲナカ(核心)です
  ・日は天を、月は地を守るのに同じく、嫁の実(本質)は夫一人に向かうヒ(火)であるべきです
 ・ヨロクニツト(数ある農産物)も種と土の相性で生む生まぬを分かつ、これは女男もクニツト(地の産物)と同様です
  ・子を生まなければ他所の女を娶るのがよいでしょう
  ・ただし"夫のヲナカに妻がある"と腹黒い言葉を出してはなりません
  ・腹(心)を病まぬ間に妙に察するべきです(女は男の心を問うような真似はするべきではない)」

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用語解説

・ヲナカ(オナカ):中心・中央・中核・真中・心などの意味合いを指す

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原文(漢字読み下し)

・宮(みや)に上(のほ)れは
・内(うち)つ宮(みや) 君(きみ)は恵(めく)みを
・国(くに)に延(の)ふ  宮(みや)は央中(おなか)そ

・県守(あかたもり) 里守(さとも)る彦(ひこ)も
・それ丈(たけ)の 室(むろ)も殿(あらか)も
・央中(おなか)なり 民(たみ)は田畑(たはた)を
・治(おさ)むれは 家(や)は背(をせ)の実(み)そ
・日(ひ)は天(あめ)に 月(つき)は地守(つちも)る
・嫁(よめ)の実(み)は 夫一人(よをとひとり)に
・向(むひ)ふ土(ひ)そ

・万地苞(よろくにつと)も
・生(う)む生(う)まぬ あれは女男(めをと)も
・地苞(くにつと)そ 生(う)ますは他所(よそ)の
・女(め)お娶(めと)れ 背(をせ)の央中(おなか)に
・妹(ゐも)ありと 腹(はら)悪(お)し言葉(ことは)
・無(な)かるへし 腹(はら)病(や)めぬ間(ま)に
・妙(たえ)に察(さと)せよ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります