現代語訳

・この趣旨を告げるキギス(急使)がヤスクニの宮に飛び、ムカツヒメ※に伝えた
 ・これによってムカツヒメより詔があり、トヨケ(タマキネ)はタカミ(中央政府)に神として祀られた
 ・また、詔により、モチコハヤコアチコの北局の三后をマナヰの原に派遣して、朝日宮に仕えさせた
アマテルがミヤツの宮でチタル国に道を定めて治めた後、ヤソキネの弟のカンサヒをマスヒトとした
 ・また、タマキネの末子のツハモノヌシと、コクミを副官とし、北局の三后を留めた
 ・こうして、アマテルはヤスクニの宮に帰ることにした
 ・この際、去年より滞在していたソサノヲアマノミチネ※を副官とした
 ・そして、ネナト3月15日に出発して4月15日に到着した

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用語解説

・ムカツヒメ:アマテルの内宮(正妻)のセオリツヒメを指す
・アマノミチネ:カンミムスビの曾孫に当たり、ムラクモ (アメフタヱ) の兄に当たる

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原文(漢字読み下し)

・趣(おもむき)告(つ)ける
・キギスにて ムカツ姫(ひめ)より
・言宣(ことのり)し タカミに祭(まつ)る
・トヨケ神(かみ)

・モチコのスケと
・ハヤコ内(うち) アチコと三人(みたり)
・早(は)や行(ゆ)きて マナヰの原(はら)の
・宮(みや)仕(つか)ゑ

・言宣(ことのり)あれは
・門出(かとて)して ミヤツの宮(みや)に
・ある時(とき)に 君(きみ)の恵(みか)りに
・チタル国(くに) 道(みち)を定(さた)めて
・治(をさ)む後(のち)

・ヤソキネの弟(おと)
・カンサヒを マスヒトとなし
・また乙子(おとこ) ツハモノヌシと
・コクミ副(そ)え 局(つほね)留(とと)めて
・帰(かえ)らんと

・去年(こそ)より向(む)かふ
・ソサノヲと アマノミチネと
・門出(かとて)なす ネナト三月(やよひ)の
・十五日(もち)よりそ 四月(うつき)の十五日(もち)に
・帰(かえ)ります


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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります