現代語訳

・チタル国(西本州=中国地方)のマスヒト※コクミが怠けていたのでタマキネ※(トヨケ)を付けた
・ヒタカミ(東北地方)はヤソキネ※(カンミムスビ)に治めさせた
タカキネ※(タカギ)を君の輔(中央の大臣)とし、タマキネ(トヨケ)はサホコの国(西本州=中国地方)を治めた
 ・その際、サホコの政庁はミヤツ(宮津の宮=籠神社?)とした
・ツキスミ(九州)はシマツヒコによって7代統治された
 ・今はカナサキ(7代孫)によって治められ、補助として枝姓(親族)のムナカタアヅミが付いた

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用語解説

・マスヒト:中央から任命された地方の国を治める地方官を指す。『大祓詞』では天之益人(あめのますひと)と表記される
・タマキネ:イサナミの父であり、五代目タカミムスビに当たる。いわゆる豊受大神に当たり、多大な功績を遺した
・ヤソキネ:トヨケの子で6代目タカミムスビに当たり、カンミムスビともいう。『記紀』でいうカミムスビに当たる
・タカキネ:ヤソキネの子で7代目タカミムスビに当たり、タカギともいう。『記紀』でいう高木神に当たる

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原文(漢字読み下し)

・チタル国(くに) マスヒトコクミ
・怠(おこ)れは タマキネ付(つ)けて
・ヒタカミは ヤソキネに治(た)す

・タカキネを 君(きみ)の輔(たすけ)と
・タマキネは 行(ゆ)きてサホコの
・国(くに)お治(た)す ミヤツの宮(みや)そ

・ツキスミは シマツヒコより
・七代(ななよ)統(す)む 今(いま)カナサキの
・枝姓(ゑたか) ムナカタ・アツミ
・助(たすけ)けしむ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります