現代語訳

・(アマテルはコクミ・シラヒトを例に挙げて話を続けた)
 ・「以前、法を破った益人が居り、その名をコクミ・シラヒトと言った
  ・彼らは器に合わない益人の地位を得たばかりに、邪な心で権力を行使した
  ・その結果、そのトコヤミ※が拗けた秩序を生み、賄賂などを許す曲がった法が罷り通ることになった
 ・この件は終息したが、これもミクサノウツワノリが無ければどうしようも無かったであろう
 ・兼ねて思えば、マスカガミで青人草が正せるということができたと言える
  ・よって、人においては教えによって正すことができるということである」

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用語解説

・トコヤミ:どん底・最悪などの意味合いを指す

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原文(漢字読み下し)

・既(すて)に前(まえ) 法(のり)を誤(あやま)る
・マスヒトの 褒(ほ)め過(す)きねちけ
・横(よこ)しまか 縦(たて)お捩(もち)けて
・床闇(とこやみ)の 斜(なんた)和(やわ)して
・やや統(しつ)つむ

・これも三種(みくさ)の
・器法(うつわのり) あらて如何(いか)んそ
・得(ゑ)さらんや

・兼(か)ねて思(おも)えは
・マス鏡(かかみ) 青人種(あおひとくさ)も
・直(す)くとなる 人(ひと)に於(お)けらは
・限(かき)り無(な)し 長(なか)く培(つちか)ふ
・教(をし)ゑなすへき

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります