現代語訳

・(景行)18年(上鈴805年)
 ・8月、イクハムラに到って御食を進上する日に膳出侍がミサラ(召皿)を忘れた
  ・そのとき、当地の長がこのように申し上げた
  ・「昔、天御子(神武天皇)が巡幸して ここで食事をした日にも、膳出がウクハを忘れました
  ・故にクニコトハ(方言)でミサラをウクハと言います、ヰハ(飯瓮)もこれに同じです
  ・これが重なるとは愛でたき例であると言えるでしょう」

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・八月(ほつみ)に到(いた)る
・的村(いくはむら) 御食(みけ)進(すす)む日(ひ)に
・膳出侍(かしはてへ) 召皿(めさら)忘(わす)れる
・長(おさ)曰(いわ)く 昔(むかし)天御子(あめみこ)
・巡幸(みかり)りの日(ひ) ここに食(みけ)なし
・膳出(かしはて)か 食瓮(うくは)忘(わす)れり
・地言葉(くにことは) 召皿(めさら)お食瓮(うくは)
・飯瓮(ゐは)もこれ かかる愛(め)てたき
・例(ためし)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります