現代語訳

・(垂仁)25年(上鈴713年)
 ・2月8日、君はタケヌカワケクニフクミカサカシマトイチネタケヒらの諸に詔した
  ・「我が御親のミマキイリヒコ※(崇神天皇)は聡く、ホツマ(調和・中道)を知っていた
  ・そのため、誤りを正し、謙り下り、神を崇めて、己を懲らした、これ故に繁栄篤く、民が豊かに治まった
  ・今の我が代でも、怠らずに神を祀ろうと思う」
 ・3月8日、アマテル神(八咫鏡)をトヨスキヒメ※から離して、ヤマトヒメ※に付けた

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用語解説

・ミマキイリヒコ:開化天皇とイカシコメの長男で、10代崇神天皇となる。『記紀』のミマキイリビコイニエに当たる
・トヨスキヒメ:崇神天皇の皇女で、アマテル神の初の斎宮となった。『記紀』でいうトヨスキイリヒメに当たる
・ヤマトヒメ:垂仁天皇とカバヰツキヒメの皇女で、二代目のアマテル神の斎宮となる。『記紀』のヤマトヒメに当たる

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原文(漢字読み下し)

・二十五年(ふそゐ)の 二月八日(きさらきやか)に
・御言宣(みことのり) タケヌカワケと
・クニフクと ミカサカシマと
・トイチネと タケヒ等(ら)諸(もろ)に
・我(わ)か御親(みをや) ミマキは聡(さと)く
・ほつま知(し)る 誤(あやま)り正(たた)し
・謙(へ)り下(くた)り 神(かみ)お崇(あか)めて
・己(み)お懲(こ)らす 故(かれ)繁(そろ)篤(あつ)く
・民(たみ)豊(ゆた)か 今(いま)我(わ)か代(よ)にも
・怠(おこた)らす 神(かみ)祭(まつ)らんと

・三月八日(やよいやか) アマテル神(かみ)お
・トヨスキは 放(はな)ちて付(つ)ける
・ヤマト姫(ひめ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります