現代語訳

カダ※は諸守にキクミチ※の放免を頼んだが、受け入れられる様子では無かった
 ・しかし、挫けずに7度に亘って頼み込むと、諸守は仕方なく許すことにした
 ・ここでアマテルが詔をした
  ・「三彦(キクミチ頭三人)および諸狐は、ウケノミタマ※を守らせよ
  ・もし違えば速やかにタマタチ(処刑)を為すこととする
  ・これ故に、永くカダに付けることにする」
カダは、この詔の趣旨をキクミチに伝えた
 ・そして早速、三彦に役割を与えた
  ・「兄彦は此処(伊勢)に留まるべし
  ・中彦はヤマシロの花山野へ行くべし
  ・弟彦は東のアスカノへ行くべし」
 ・そして、諸狐も その三彦に従わせ、各地方の田畑の鳥を追わす役目を与えた
・こうした経緯で、ウケノミタマウケモチ※カダノカミ※(糧の神=稲荷神)となった

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用語解説

・カダ:ウケモチの8代目に当たり、稲作と養蚕の道を伝えた(ホツマでは稲荷神の一つになる)
・キクミチ:ムハタレの一つで、キツネとクツネによって構成されるという。カダに庇われて帰順した(いわゆる狐神)
・ウケノミタマ:カグツチとハニヤスが生んだワカムスビの別名。ムハタレ討伐の後にカダノカミに含められる
・ウケモチ:トヨクンヌと同世代のカミであり、農業の道を開いた(世襲名)。『日本書紀』でいうウケモチに当たる
・カダノカミ:"糧の神"の意であり、ムハタレ討伐の後にカダ・ウケモチ・ウケノミタマの総称となった(いわゆる稲荷神)

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原文(漢字読み下し)

・諸(もろ)許(ゆる)さねは
・カダの守(かみ) 七度(ななちひ)誓(ちか)ふ
・宣言(のりこち)に やや許(ゆる)さるる
・御言宣(みことのり) 三彦(みつひこ)か如(こと)
・諸狐(もろきつね) ウケノミタマを
・守(まも)らせよ もしも違(たか)はは
・速(すみや)かに 霊断(たまた)ち為(な)せよ
・この故(ゆえ)に 永(なか)く汝(なんち)に
・付(つ)けるなり

・天(あま)つ御言(みこと)の
・趣(おもむ)きを 告(つ)けて兄彦(あにひこ)
・ここに留(とと)め 中(なか)は山背(やましろ)
・花山野(はなやまの) 弟(おと)は東(ひかし)の
・アスカ野(の)へ 狐(きつね)も三(み)つに
・分(け)け行(ゆ)きて 田畑(たはた)の鳥(とり)を
・追(お)わしむる

・ウケノミタマと
・ウケモチも カタの神(かみ)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります