現代語訳

天君(ホオテミ)后(トヨタマ)は諸共にシノミヤに下り居て(オリヰル)ここで神となった
 ・42鈴850枝際年ネウト8月4日には、君の喪祭のヨソヤ(四十八夜)も済んだ
・遺言により、遺骸はイササワケ宮に葬られ"ケヰノカミ"の名が付けられた
 ・この由縁はシホツチ翁に契(契機)を得て鉤を得たというカトテノケヰ(開運)に基くものである
トヨタマヒメは遺骸をミツハ宮(ミツハメの社)に葬られた
 ・これは、昔 渚に落ちた時に誓約してミソロノタツの霊魂を得たためであり、名もアヰソロノカミとされた
 ・この神は田水を守り船を生む、キフネの神はフナタマ(船霊)であろう

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・天君(あまきみ)と 后(きさき)もろとも
・シノ宮(みや)に 下(お)り居(ゐ)てここに
・神(かみ)となる 時(とき)四十二鈴(よそふすす)
・八百五十枝(やもゐそゑ) 際年(きわとし)ネウト
・八月四日(はつきよか) 君(きみ)の喪(も)祭(まつり)
・四十八(よそや)済(す)み

・御言(みこと)に任(まか)せ
・骸(おもむろ)お イササワケ宮(みや)
・契(けゐ)の神(かみ) 故(ゆえ)は翁(をきな)に
・契(けゐ)お得(ゑ)て めくり開(ひら)ける
・鉤(ち)お得(ゑ)たり 角出(かとて)の契(けゐ)そ
・膳出(かしはて)は

・姫(ひめ)は骸(おもむろ)
・ミヅハ宮(みや) 昔(むかし)渚(なきさ)に
・誓(ちか)いして ミソロの竜(たつ)の
・霊魂(みたま)得(ゑ)て 名(な)もアヰソロの
・神(かみ)となる

・田水(たみつ)お守(まも)り
・船(ふね)お生(う)む キフネの神(かみ)は
・船霊(ふなたま)か

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります