現代語訳

ヰツセに与える乳が無かったため、これを告げ尋ねるとタマヨリヒメ※の話が出てきた
 ・それは以前のこととなるが、カモタケズミイソヨリヒメには13鈴(78万年)も子が無かった
 ・そのため、ワケツチカミ(ニニキネ)に子宝を祈りに行った
 ・すると、その夜に見た夢の中で"タマ"を賜った
 ・そして、二人の間には子が出来たので、生んだ後にタマに因んだタマヨリヒメと名付けた
 ・二人はタマヨリヒメを養育し、齢が14鈴(84万年)となったときに共に神となり、カアヒノカミと呼ばれた

※河合神社と関係性が深いと思われる

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用語解説

・タマヨリヒメ:カモタケズミとイソヨリ姫の娘で、後にミケイリを生む。『山城国風土記』のタマヨリヒメに当たる

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原文(漢字読み下し)

・御乳(おち)無(な)くて 告(つ)れ尋(たつ)ぬれは
・これの先(さき) カモタケズミと
・イソヨリと 十三鈴迄(そみすすまて)も
・子(こ)なき故(ゆえ) ワケツチ神(かみ)に
・祈(いの)る夜(よ)の 夢(ゆめ)に賜(たま)わる
・タマの名(な)の タマヨリ姫(ひめ)お
・生(う)みて後(のち) 養(ひた)して齢(よわい)
・十四鈴(そよすす)に タラチネ共(とも)に
・神(かみ)となる カアヒの神(かみ)そ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります