現代語訳

・(神武)76年(上鈴133年)1月15日、君は遺言の詔した
 ・「私は既に老いてしまった
 ・これにより、政はナオリナカトミカミナオリモノヌシカミの親子の臣に任せるべし
 ・諸臣はこれと若宮※(カヌナカワミミ)を立てよ」
・このように詔すると内宮に入り、3月10日キヤヱに神となった
 ・この後、アラヒツヒメとクシミカタマは長く喪に入り、イキマスノコト(生きているかの如く)勤めた

※『記紀』ではカンヤヰミミが帝位を継ぐような形になっている

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用語解説

・若宮(ワカミヤ):主に皇太子を指す

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原文(漢字読み下し)

・七十六年(なそむとし) 一月(むつき)の十五日(もち)に
・御言宣(みことのり) 我(われ)既(すて)に老(を)ひ
・政事(まつりこと) 直(なお)り中臣(とみ)
・モノヌシの 親子(をやこ)の臣(とみ)に
・任(まか)すへし 諸臣(もろとみ)これと
・若宮(わかみや)お 立(た)てよと言(い)ひて
・内(うち)に入(い)り 三月十日(やよいそ)キヤヱ
・神(かみ)となる

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります