現代語訳

・昔、菊の花見をしようと、ミススヨリヒメカワマタヒメ、その父の磯城クロハヤが館に行った
 ・そこで、御子を生もうとして3日間病んだとき、あるメヲト(夫婦)が来てこれを君(ヌナカワミミ)に告げた
 ・そして生まれたのがタマテミコである、夫婦に抱え取り上げられた御子は易く生まれた(困難無く生まれた)
・磯城の家に朝日が輝けば、その夫婦に御子の名は"タマテ"が良いのではないかと進められた
 ・君が姓を問えば、男はコモリといい、女はカツテヒコという
 ・これ故に君は夫婦に"ワカミヤノウシ・モリノトミ"の名を与えた
 ・そしてコモリ・カツテの二神を吉野に祀った

※吉野水分神社・勝手神社と推測される

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・昔(むかし)菊(ここな)の
・花見(はなみ)とて ミススヨリ姫(ひめ)
・カワマタ姫(ひめ) 磯城(しき)クロハヤか
・館(たち)に行(ゆ)き 御子(みこ)生(う)まんとし
・三日(みか)病(や)める 時(とき)夫婦(めを)来(き)て
・これお乞(こ)ふ 君(きみ)に申(もふ)して
・タマテ御子(みこ) 抱(かか)え取(と)り上(あ)け
・易(やす)く生(う)む

・磯城(しき)か家(や)朝日(あさひ)
・輝(かかや)けは タマテか御名(みな)お
・進(すす)め言(い)ふ 姓(かはね)お問(と)えは
・男(を)はコモリ 女(め)はカツテヒコ
・賜(たまわ)ふ名(な)は 若宮(わかみや)の大人(うし)
・守(もり)の臣(とみ) コモリ・カツテの
・二神(かみ)お 吉野(よしの)に纏(まつ)り

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります