現代語訳

・(アマテルは続けた)
・「また矛も宝とされることにも理由がある
 ・トノミチ※によって国を治めても、反れた者は自我に合わねば、教えの道の逆を行くだろう
 ・それが最初は一人でも、ゆくゆくは伴を増して群れ集まり、群衆となって道を妨げるであろう
 ・矛はこれを召し捕り、正し明かして(タタシアカス)罪を討つ
 ・つまり矛とは、世を治める道の乱れた糸を切って綻ばす器物である
・アメノオシエ(和の教え)に逆らえば、その身に受けるのがアメノサカホコ※である」

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用語解説

・トノミチ:秩序と調和の道徳
・アメノサカホコ:世を調和して栄すため、トノミチに逆らう者を綻ばす物(いわゆる警察力を指す)

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原文(漢字読み下し)

・また矛(ほこ)も 宝(たから)の故(ゆえ)は
・調(と)の道(みち)に 国治(くにをさ)むれと
・その中(なか)に 横転(よこき)く者(もの)は
・己(おの)か実(み)に 合(あ)わねは道(みち)お
・逆(さか)に行(ゆ)く

・一人(ひとり)悖(もと)れは
・伴(とお)お増(ま)し 群(む)れ集(あつま)りて
・わたかまり 道妨(みちさまた)けは
・召(め)し捕(と)りて 糺(たた)し明(あ)かして
・罪(つみ)お討(う)つ

・治(をさ)むる道(みち)の
・乱(みた)れ糸(いと) 切(き)り綻(ほころ)はす
・器物(うつわもの)

・和(あめ)の教(をし)ゑに
・逆(さか)らえは 身(み)に受(う)く和(あま)の
・逆矛(さかほこ)そ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります