現代語訳

・(トヨケは続けた)
 ・「埴・水の上の柱に立つのがカミカタチ※(神形)である
 ・年分け(大晦日=節分)の夜は豆を煎り、穢・鬼を追い払う
  ・そして、門を開いて柊を据え、シメ(注連縄)を渡して穢れが入るのを塞ぐ
  ・また、ハヱ・ユツリハ・ウムギ(蕎麦)にて年越しを迎える
 ・"ヒ"の嘗(ヒ元神の守)は、西南にあるイナサ(風の神)の初日(立春)より、2陽を和して2陰2陽とする
  ・そして、ヲケラを炊き、若女は水を汲む(ワカミヅ)
  ・また、シトギモチ・マカリ・カヤ・栗・海菜・トコロ・カグ・イモカシラを用意してシムノヨリ※を為す
 ・7日の夜は、亥の三つ(午後10時頃)にヌヱアシモチが汚穢を成す
  ・故にゴゲフ・ハコベナ・イタヒラナ・スズナ・スズシロ・スセリ・ナズのナミソによって除く
 ・されば、2陰と2陽が張り合って15日の朝はヒモロケのアヅキカユを食べてヱヤミの除く(六腑祭)
  ・また、ササユバナ・ヲケラマツリ・ドンドホを行って、餅を焼いてカユハシラをなす
  ・これが神現り(カミアリ)の粥フトマニ(カミアリガユ)である
 ・2月は、陰陽(2陰と2陽)をぼぼ和合する
  ・萌し生えればタネカシにイナルカミ(稲荷神)を祀り、ノリユミヒラキ(ムママツリ)を行う」

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用語解説

・カミカタチ:ここでは"神霊が形をとった姿"を指す
・シムノヨリ:"血の絆"もしくは"親族が寄り集まること"を指す

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原文(漢字読み下し)

・埴(はに)・水(みつ)の 上(ゑ)に柱(はしら)立(た)つ
・神形(かみかたち)

・年分(としわ)けの夜(よ)は
・豆(まめ)お煎(い)り 穢(みな)・鬼(おに)遣(や)らふ
・顔開(ひら)き しめ引(ひ)き塞(ふさ)き
・ハヱ・ユヅ葉(は) 麦(むき)に年越(としこ)え

・ヒの嘗(なめ)は 西南(つさ)にイナサの
・初日(はつひ)より 二陽(ふうお)お和(やわ)せて
・朮(おけら)焚(た)き 若女(わかめ)水(みつ)汲(く)み
・粢餅(しときもち) 環(まかり)榧(かや)栗(くり)
・海菜(うな)トコロ 橘(かく)芋頭(いもかしら)
・親(しむ)の寄(よ)り

・七日(ゆみつき)の夜(よ)は
・亥(ゐ)の三(み)つに ヌエアシモチか
・朽穢(かたをゑ)お ゴゲフ・ハコベ菜(な)
・イタヒラ菜(な) スズ菜(な)・スズシロ
・スセリ・ナズ 七(な)みそに除(のそ)く

・陰陽(めを)合(お)えは 十五日(もち)の朝(あした)は
・霊守食(ひもろけ)の 小豆(あつき)の粥(かゆ)に
・穢病(ゑやみ)除(よ)け 笹(ささ)・オケ・ドンド
・餅(もち)焼(や)きて 粥柱(かゆはしら)なす
・神現(かみあ)りの 粥(かゆ)フトマニや

・二月(きさらき)は 陰陽(めを)ほほ和(やわ)し
・萌(きさ)し生(お)ふ 種(たね)浸(か)し祭(まつ)る
・稲荷神(いなるかみ) 乗弓(のりゆみ)開(ひら)き

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります