現代語訳

・都(ミヅホ宮)では、キ・ミ(ホオテミ夫婦)は睦まじく800日を過ごし、筑紫宮で18万年、瑞穂宮で45万年を経て治めた
 ・そこでアメヒツキを譲ろうとウガヤ※を召すと、スヘラヲミコ(ウガヤ)はヲニフからミヅホ宮に御幸した
 ・そのとき、ウガヤは中に座し、左にはコヤネ、右にはコモリを侍らせていた
天君(ホオテミ)はミハタノフミを自らウガヤに譲り渡した
 ・また、トヨタマヒメはヤタノカカミを持ってコヤネに授けた
 ・また、大スケ后はヤヱガキノタチを持ってコモリに授けた
 ・これにより、君と臣が三種宝を謹んで受け継いだ

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用語解説

・ウガヤ:ヒコホホデミとトヨタマヒメの子で、カンヤマトイハワレヒコの父。『記紀』でいうウガヤフキアエズに当たる

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原文(漢字読み下し)

・都(みやこ)には キ・ミ睦(むつ)ましく
・八百日(やをか)経(ふ)り ツクシの十八(そや)と
・四十五万(よそゐよろ) 年経(としへ)て治(をさ)む
・和日月(あめひつき) 譲(ゆつ)らんために
・御子(みこ)お召(め)す 皇太子(すへらをみこ)は
・ヲニフより ミツホに御幸(みゆき)
・まみゑ済(す)む

・時(とき)に若宮(みや)
・中(なか)に座(ま)す コヤネは左(ひたり)
・ミホヒコは 右(みき)に侍(はへ)れは
・天君(きみ)は 御機(みはた)の文(ふみ)お
・己手(みて)つから 太子(をみこ)に譲(ゆつ)り
・真后(まきさき)は ヤタの鏡(かかみ)お
・捧(ささ)け持(も)ち カスガに授(さつ)く
・大(おお)スケは 八重垣(やゑかき)の太刀(たち)
・捧(ささ)け持(も)ち コモリに与(あた)ふ
・君(きみ)と臣(とみ) 謹(つつ)しみ受(う)くる

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります