現代語訳

・こうして国々は豊かに治まり8万年を経た
 ・22鈴505枝の元旦、ミヤツから早雉(キジ※)が飛んで来たので、太陽神(アマテル)は急いでマナヰに御幸した
・マナヰにて、アマテルタマキネ(トヨケ)と会って語りあった
 ・その際に、タマキネはこのような話をした
  ・「昔、ミチノク(奥義)を教え尽くさなかったので、ここで全て授けることにする」
 ・そこでミチノクを授けると、タマキネは皆に向けて このように宣言した
  ・「諸守達も、確と聞くが良い
  ・君(アマテル)は幾代のミヲヤ(上祖)である
  ・これはクニトコタチ※の詔である」
・この後、タマキネは洞を閉ざして隠れた
 ・なお、タマキネの隠れた洞の上には朝日宮(真名井神社か?)が建てられた
アマテルタマキネ(トヨケ)の祀りを終えた後、御出車を出して帰ろうとした
 ・しかし、民に留まってくれとせがまれて、その姿を哀れに思い、自ら政を執った(サホコ国の政治を執った)

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用語解説

・キジ:伝令使を指す
・クニトコタチ:古の独り神の総称であり、トヨケはクニトコタチの転生であると自覚しているという

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原文(漢字読み下し)

・妙(みよ)も豊(ゆた)かに
・治(おさ)まりて 八万年(やよろとし)経(へ)て
・二十二鈴(ふそふすす) 五百五枝(ゐもゐゑ)初(はつ)に
・ミヤツより 早雉(はやきし)飛(と)へは
・太陽神(あまひかみ) 急(いそ)きマナヰに
・御幸(みゆき)なる

・時(とき)にタマキネ
・会(あ)ひ語(かた)り 昔(むかし)道奥(みちのく)
・尽(つ)くさねは ここに全(ま)つとて
・授(さつ)けまし 諸守達(もろかんたち)も
・確(しか)と聞(き)け 君(きみ)は幾代(いくよ)の
・上祖(みをや)なり これトコタチの
・言宣(ことのり)と 洞(ほら)を閉(と)さして
・かくれます

・その上(うゑ)に建(た)つ
・朝日宮(あさひみや) 君(きみ)懇(ねんこ)ろに
・祭(まつり)して 後(のち)帰(かえ)えまさん
・御出車(みてくるま) 留(とと)むる民(たみ)を
・憐(あわれ)みて 自(みつか)ら政(まつり)
・聞(きこ)し召(め)す

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります