現代語訳

・(景行)46年(上鈴833年)
 ・春、ナナクサノミアエで歌ってから数日を経た
 ・その際、ワカタリヒコタケウチがウオチ(内裏)に参らなかった
 ・そのため、これらを召して その理由を問えば、このように答えた
  ・「エラクヒ(娯楽日)に遊び戯れれば、普段を忘れたクルエト(狂人)が出てくるかもしれません
  ・そのため、これを監視するために御垣を守っていたのです」
 ・これを聞いた君は「イヤチコ(その通りである)」と言い、両人を篤く恵んだ
  ・これにより、8月4日にワカタリヒコは代嗣御子となり、タケウチはムネノトミであるスクネとなった
  ・なお、ワカタリヒコタケウチは同い年である

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・四十六年(よそむほ)の春(はる)
・七種(ななくさ)の 御饗(みあえ)に歌(うた)の
・日数(ひかす)経(へ)る ワカタリヒコと
・タケウチと 内(うち)に参(まい)らす
・故(かれ)召(め)して 問(と)えは申(もふ)さく
・笑楽日(えらくひ)は 遊(あそ)ひ戯(たわむ)れ
・異(こと)忘(わす)る 狂(くる)え人(と)あらは
・窺(うかか)はん 故(かれ)に御垣(みかき)お
・守(まも)り居(お)る

・君(きみ)聞(き)こし召(め)し
・いやちこと 篤(あつ)く恵(めく)みて
・八月四日(はつきよか) ワカタリヒコお
・代嗣御子(よつきみこ) タケウチ宿禰(すくね)
・棟(むね)の臣(とみ) 御子(みこ)とタケウチ
・同(おな)ひ年(とし)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります