現代語訳

・(トヨケは続けた)
 ・「輪の中に三光(三陽)の足が中心で結ぶ、これがカミカタチ※である
 ・"メ"の嘗(メ元神の守)は、大陰(4陰)の水の女神が4月より、大陽(4陽)を招き0陰4陽として夏を告げる
  ・衣からワタヌキし、月の半ばのサビラキにイナルノカミを祀る(御田植祭)
  ・また、その末にはアオイカツラノメヲマツリ※を催行する
 ・5月には、葵の両葉上に和する露を舐めようとしてヱモキ・アヤメが伸長する
  ・サツサ(端午の頃)はヰワタ(岩田帯)を締めて、馬の乗り比べを行う
  ・そのときの馬は5尺5寸(約1.67m)のツツタチの馬である」

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用語解説

・カミカタチ:ここでは"神霊が形をとった姿"を指す
・アオイカツラノメヲマツリ:ヒコホオテミとトヨタマヒメの故事に由来する祭で、いわゆる葵祭(賀茂祭)に当たると思われる

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原文(漢字読み下し)

・輪(わ)の中(なか)に 三光(みひかり)の足(あし)
・中(なか)に見(み)つ これ神形(かみかたち)

・メの嘗(なめ)は 大陰(うめ)の妹水(いもみつ)
・四月(うつき)より 大陽(うを)お招(まね)きて
・夏(なつ)お告(つ)く

・衣綿(みはわた)抜(ぬ)きて
・月半(つきなか)は 早開(さひら)き祭(まつ)る
・稲荷神(いなるかみ) 末(すえ)は葵(あおひ)の
・夫婦祭(めをまつり)

・五月(さつき)に両葉(もろは)
・和(な)る露(つゆ)お 舐(な)めんと蓬(ゑもき)
・菖蒲(あやめ)噴(ふ)く サツサはヰワタ
・乗(の)りは五五(ゐゐ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります