現代語訳

・(二人は続けた)
 ・「形がアカルキ(分る器)なのが"カ"の元神である
  ・また、"ミ"の元神は東南に住み、それが招く大陰は強く陽気は退く
  ・故に初時雨が降る頃には次第に陰は地に充ちて、その中頃には陽の神が尽きて神無月となる(陽0+陰4)
 ・11月には霜も霜柱となり、木枯らしが吹けば、木葉・実は落ちて柊や初草が芽張る
 ・形が風持つのが"ミ"の元神、かく陰陽を守る その中に"ト"は南を向いて人草の寿命を伸ばす
  ・これ故に"ト"は宣歌(トホカミヱタヒメ)の初めである
  ・これを常に成すことで陽陰を知るのである」

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・形(かたち)分(あか)る器(き)
・カ元神(もとかみ)

・ミは東南(きさ)に住(す)む
・その陰奮(めふ)り 陽神(をかみ)退(しりそ)く
・初時雨(はつしくれ) 弥々(やや)陰(め)も充(み)ちて
・中頃(なかころ)は 陽(を)の神(かみ)尽(つ)きて
・神無月(かんなつき)

・十一月(ねのつき)露(つゆ)も
・霜柱(しもはしら) 木枯(こから)し吹(ふ)けは
・木葉(きは)・実(み)落(お)ち 柊(ひらき)初草(はつくさ)
・芽(め)張(は)るなり

・形(かたち)風(かせ)持(も)つ
・ミ元神(もとかみ)

・かく陰陽(めを)お守(も)る
・その中(なか)に トは南(みなみ)向(む)く
・人草(ひとくさ)の 寿(ことほき)伸(の)ふる

・この故(ゆゑ)に トは宣歌(のとうた)の
・初(はし)めそと 常(つね)なす事(こと)に
・陽陰(あめ)お知(し)るなり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります