現代語訳

・なお、カスガマツリノアヤ※を三つ染め、一つを持ちながらヒヨミ(暦の製作)を為した
 ・これをアメフタヱ※に授け、ミモスソのサコクシロウチ(末端の中心)を改めて"アマテルカミノウチツミヤ"とした
カスガは八百守が侍る中、ヒモロケ(神饌)を捧げて天に応えた
 ・イセノミチ※を受けた神臣に仕える守らが侍る故、"ウチハヘトコロ"でカスガ尊としてフトノトコト(祝詞)を司った

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用語解説

・アメフタヱ:カンミムスビの曾孫で、ヒヨミとなる。『旧事紀』では度会神主らの祖とされる
・イセノミチ:妹背(陰陽)の教え(アメナルミチと同じ)
・マツリノアヤ:陽陰(日月・神霊・魂魄)を祀る文のこと

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原文(漢字読み下し)

・祭(まつり)の文(あや)お
・三(み)つ染(そ)めて 一(ひと)つ持(も)ち行(ゆ)き
・日夜見(ひよみ)なす フタヱに授(さつ)け
・神(かみ)裳裾(もすそ)の サコクシロ内(うち)
・改(あらた)めて アマテル神(かみ)の
・内(うち)つ宮(みや)

・八百仕(やもつか)ふ守(かみ)
・侍(はんへ)りて ヒモロケ捧(ささ)け
・天(あ)に応(こと)ふ 妹背(ゐせ)の道(みち)受(う)く
・神臣(かんとみ)の 仕(つか)ふ守(かみ)らか
・侍(はへ)る故(ゆえ) 大人侍所(うちはへところ)
・カスガ尊(かみ) 太宣言(フトノトコト)お
・司(つかさと)るかな

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります