現代語訳

ヲバシリは、イフキドヌシ※ソサノヲ※などをヨリコ(弟子)として、総勢85万3018名の守に馬術を伝えた
 ・なお、この馬術は根国のマスヒト(アメオシヒ)に煽られた70万9千のムハタレ撃退に役立った
 ・また、タケモノノベ※らのノリユミワサ※(乗弓技)によってハタレたちを排除した
・ムハタレ戦では、馬術を以って4180万の大御宝(国民)を救い、平和をもたらすことができた
 ・そのため、乗弓技を開発したモノノベから、馬術の法を整えたヲバシリ"イツ(逸)"の名が与えられた
・なお、ヲバシリとはトヨケの孫のミカサヒコのことである
 ・その子のヒサヒコカシマカミであり、雷を拉ぐ功からタケミカツチ※と名付けられた

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用語解説

・イフキドヌシ:ツキヨミの子であり、ムハタレ討伐で活躍し、さらにソサノヲの臣への復帰の手助けもする
・ソサノヲ:イサナギとイサナミの子であり、『記紀』でいうスサノオに当たる
・タケモノノベ:いわゆる武官を指す
・ノリユミワサ:馬に乗ったまま弓を射る技を指す
・タケミカツチ:ヲバシリの子であり、ムハタレ討伐やカシマ立ちで活躍する。『記紀』でいうタケミカヅチに当たる

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原文(漢字読み下し)

・寄子(よりこ) イフキドヌシや
・ソサノヲと 総(す)へ八十五万(やそゐよろ)
・三千十八(みちそや)の 守(かみ)に伝(つた)ふる
・乗(の)り技(わさ)も 満(み)つれは欠(か)くる
・よこしまの はやるマスヒト
・群(むら)かるる 七十万九千(なんますこち)の
・妨(さまた)けも 破(やふ)るヲシテを
・賜(たま)われは 程良(ほとよ)く払(はら)ふ
・六(む)つの守(かみ)

・武(たけ)モノノベら
・荒(あれ)・厳(いつ)の 乗弓技(のりゆみわさ)に
・よこしまを 除(のそ)けは

・総(すへ)て
・四十八(よそや)マス 大御宝(ををんたから)も
・皆(みな)すてに 気(ゐ)を安(やす)く潤(ぬ)る

・乗弓(のりゆみ)の 功(いさおし)立(た)つる
・モノノベお 恵(めく)み給(たま)ひて
・ヲバシリに 逸(いつ)の名(な)賜(たま)ふ

・この尊(かみ)は トヨケの孫(まこ)の
・ミカサヒコ その子(こ)ヒサヒコ
・カシマ尊(かみ) 雷(いかつち)拉(ひし)く
・功(いさおし)お タケミカツチと
・名付(なつ)くこれかな

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります