現代語訳

・(アマテルは続けた)
・「この後、アメクマド※が遣わされ、世代交代したウケモチカダがヒヨウルタネを献上した
アメクマドが種を持ち帰ると、それはヲサカタ(治県)に植えられて、その秋は豊作となり、国が富んだ
・また、カダは、繭を茹でて糸を抜く、コカヰ(繭交ひ)の方法も教え広めた
・これにより、カダの尊(8代目ウケモチ)は代々 民の生活の守り司として讃えられた」

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用語解説

・アメクマド:ツキヨミに代わるウケモチへの使者。『日本書紀』でいう、アメノクマヒトに当たる

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原文(漢字読み下し)

・アメクマ遣(や)れは
・既(すて)に更(さ)り カダか潤繁(うるそ)の
・種(たね)捧(ささ)く  配人(くまと)帰(かえ)れは
・八掴穂(やつかほ)の 成(な)れは国富(くにと)み
・快(こころよ)く

・また繭(まゆ)ふくみ
・糸(いと)抜(ぬ)きて 繭交(こか)ゐの道(みち)も
・教(をし)ゆれは カダの尊(みこと)は
・代々(よよ)の民(たみ) 守(まも)り司(つかさ)そ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります