現代語訳

コウスが成人した後、クマソが再び背いた
 ・これに一人で立ち向かったコウスは、乙女の姿に扮装して敵中に入り、肌身に隠した剣で敵の胸を刺した
 ・するとクマソタケル(トリイシカヤ)が「しばし待て」と止めてコウスに素性を尋ねた
 ・コウスが「我は皇の子のコウスである」と答えれば、タケルはこのように言った
  ・「ヤマトには我より長けた御子ばかり居るようだ、故に御子に名を付けてやろうと思うが聞いてくれるか」
 ・コウスがこれを許せば"ヤマトタケ"の名を賜って、以来 名を替えて敵を討ち治めた
 ・よって、これは天(中央政府)の誉れとして称賛された

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・人成(ひとな)る後(のち)に
・クマソまた 背(そむ)けはコウス
・一人(ひとり)行(ゆ)き 乙女姿(おとめすかた)と
・なり入(い)りて 肌(はた)の剣(つるき)て
・胸(むね)お刺(さ)す タケルしはしと
・止(とと)め言(い)ふ 汝(なんち)は誰(たれ)そ
・我(われ)はこれ いさ皇(すへらき)の
・子(こ)のコウス

・タケルか曰(いわ)く
・ヤマトには 我(われ)に長(た)けたは
・御子(みこ)はかり 故(かれ)御名(みな)付(つ)けん
・聞(き)きますや 許(ゆる)せは捧(ささ)く
・ヤマトタケ 御子(みこ)名(な)お替(か)えて
・討(う)ち治(をさ)む 天(あめ)の誉(ほま)れや

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります