現代語訳

・ヤスクニ宮の東西南北の局は替わる替わる宮に仕えた
・その中でも素直だったセオリツヒメ※のミヤビには、アマテルも一目置くようになった
 ・そこで、遂にアマサカルヒニムカツヒメ※としてウチミヤ※(内宮)に向い入れた
 ・セオリツヒメが内宮に入ると、カナヤマヒコの娘のウリフ姫ナカコが南局のスケキサキとなった
 ・これに因んで暦を調整するための月をウリフツキ(瓜生月)と呼ぶようになった
・なお、アマテルの后は皆 機を織って操を立てた

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用語解説

・セオリツヒメ:サクラウチの娘で、当初はアマテルの南局のスケ后(側室)だったが、晴れて内宮(正妻)となった
・アマサカルヒニムカツヒメ:アマテルの内宮となったセオリツヒメの名。余談だが『竹内文書』では女神アマテラスの別名。
・ウチミヤ:君の座す場所、転じて君の正妻を指す

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原文(漢字読み下し)

・その中(なか)一人(ひとり)
・素直(すなお)なる セオリツ姫(ひめ)の
・ミヤビには 君(きみ)も階段(きさはし)
・踏(ふ)み降(お)りて 天下(あまさ)かる日(ひ)に
・向(むか)つ姫(ひめ) ついに入(い)れます
・内宮(うちみや)に

・カナヤマヒコか
・ウリフ姫(ひめ) ナカコをスケに
・供(そな)ゑしむ これを暦(こよみ)の
・瓜生月(うりふつき)

・皆(みな)機織(はたお)りて
・操(みさほ)立(た)つ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります