現代語訳

・こうして総勢70万9000人のハタレを捕らえることに成功した
・そして、セオリツヒメ※ヒトナルノリ※(人成る法)の御鏡を持ち出して、誰でも見られるように設置した
 ・これを以って御鏡は、後のハタレの"人と成る真直の鏡"とされた
 ・また、これを設置した岩の名をフタミノイワ※(直見の岩)と名付けた
・この鏡は、例え幾度も荒波に晒されても、全く錆びない神鏡であり、末永く残されたという

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用語解説

・ヒトナルノリ:ハタレが人となる方法を指す(具体的には霊を濯いでマフツノカガミに映すこと)
・セオリツヒメ:アマテルの内宮(正妻)であり、マフツヤタカガミ(鏡)を扱う重要な役割を担う
・フタミノイワ:伊勢の二見浦にある夫婦岩を指すものと思われる

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原文(漢字読み下し)

・すへて七十万(ななます)
・九千(ここち)皆(みな) 人成(ひとな)る法(のり)の
・御鏡(みかかみ)を セオリツ姫(ひめ)の
・持(も)ち出(い)てて 後(のち)のハタレの
・人(ひと)と成(な)る 真直(まふつ)の鏡(かかみ)
・見(み)るために 直見(ふたみ)の岩(いわ)と
・名付(なつ)けます

・弥々(よよ)あら潮(しほ)の
・八百会(やもあひ)に 浸(ひた)せと錆(さひ)ぬ
・神鏡(かんかかみ) 今(いま)永(なか)らえり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります