現代語訳

【ヤマト姫 神鎮む文(やまとひめかみしつむあや)】

・(垂仁)9年(上鈴697年)
 ・9月16日、珠城宮(垂仁天皇)の后(カバヰツキヒメ)の夢にヤマトヲヲクニタマ※の神が現れた
  ・そこで神の垂を賜わって子を孕んだが、月が満ちても生まれずに病んでしまった
  ・結局、懐妊から3年後の(垂仁12年)9月16日に御子を生み、名をヤマトヒメ※と名付けた
  ・母は後の10月2日に病で罷り、ツヅキカバヰノツキノカミとして嘆き祀られた

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用語解説

・ヤマトヲヲクニタマノカミ:ミモロ山の洞に隠れたクシヒコを指す(いわゆる倭大国魂神のこと)
・ヤマトヒメ:垂仁天皇とカバヰツキヒメの皇女で、二代目のアマテル神の斎宮となる。『記紀』のヤマトヒメに当たる

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原文(漢字読み下し)

【ヤマト姫(ひめ) 神鎮(かみしつ)む文(あや)】

・珠城宮(たまきみや) 九年九月十六日(こほなつきそむ)
・后(きさき)夢(ゆめ) ヤマトオオクニ
・神(かみ)の垂(して) 賜(たま)えは孕(はら)み
・月(つき)満(み)ちて 生(う)ますに病(や)めて
・三年後(みとせのち) 九月十六日(なつきそむか)に
・生(う)む御子(みこ)の 名(な)はヤマト姫(ひめ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります