現代語訳

・(開化)7年(上鈴567年)
 ・12月13日、ユキリの娘のタケノヒメユムスミを生み、斎名をコモツミとした
・(開化)8年(上鈴568年)
 ・3月、スケ后であった春日オケツの娘のオケツヒメヒコヰマスを生み、斎名をアリスミとした
・(開化)10年(上鈴570年)
 ・5月12日、内宮のイカシコメが御子のミマキイリヒコ※を生み、斎名をヰソニヱとした
 ・6月12日、ヘソキネをカルオトドとした
 ・11月、ウツシコヲをイワイヌシとした
・(開化)13年(上鈴573年)
 ・1月5日、内宮のイカシコメミマツヒメを生んだ
 ・5月15日、内侍に召した葛城国造タルミの娘のタカヒメハツラワケを生み、斎名をタケトヨとした
・(開化)28年(上鈴588年)
 ・1月5日、代嗣を立てヰソニヱ(ミマキイリヒコ)をミコ(皇子)とした、齢19歳であった
・(開化)60年(上鈴620年)
 ・夏、4月9日、君が罷った、齢101歳であった
  ・皇子が喪還に入り、48夜を経た後、政を聞いた
  ・旧臣は留め、君が居るかの如くミアエした
 ・10月3日、遺骸をイササカに納めた

<<前   次>>

用語解説

・ミマキイリヒコ:開化天皇とイカシコメの長男で、10代崇神天皇となる。『記紀』のミマキイリビコイニエに当たる

<<前   次>>


原文(漢字読み下し)

・十二月十三日(しはすそみか)に
・ユキリの姫(ひめ) タケノ姫(ひめ)生(う)む
・ユムスミの 斎名(いみな)コモツミ

・八年三月(やほやよひ) 春日(かすか)オケツ姫(ひめ)
・スケか生(う)む 斎名(いむな)アリスミ
・ヒコヰマス

・十年五月(そほさ)の十二日(ふそか)
・内宮(うちみや)の 生(う)む御子(みこ)ミマキ
・イリヒコの 斎名(いむな)ヰソニヱ

・六月(みなつき)の 十二日(そふか)ヘソキネ
・カル大臣(おとと) 十一月(ね)にウツシコヲ
・斎主(いわひぬし)

・十三年一月五日(そみむつきゐか)
・后(きさき)また 生(う)むミマツ姫(ひめ)

・召(め)す内侍(うちめ) 葛城(かつき)タルミか
・タカ姫(ひめ)か 五月(さ)の十五日(もち)に生(う)む
・ハツラワケ 斎名(いむな)タケトヨ

・二十八年(ふそやとし) 一月(むつき)の五日(ゐか)に
・代嗣(よつき)立(た)つ ヰソニヱの皇子(みこ)
・今年(ことし)十九(そこ)

・六十年(むそとし)の夏(なつ)
・四月九日(うつきこか) 君(きみ)罷(まか)る歳(とし)
・百十一(ももそひ)そ 皇子(みこ)の喪還(もは)入(い)り
・四十八(よそや)後(のち) 政事(まつりこと)聞(き)き
・臣(とみ)留(とと)め 居(い)ますの敬(みあ)え
・十月三日(めつきみか) 骸(おもむろ)納(おさ)む
・率坂(いささか)そこれ

<<前   次>>

現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります