現代語訳

・「神はその中に生まれ、最初の神はクニトコタチ※であった
クニトコタチトコヨクニ※を作り、そこでヤモヤクダリノミコ(八御子尊)を生んだ
 ・この八御子尊は、トホカミヱヒタメ※の8カ国を治めて、これが各国の君主の最初となった
・世嗣のミコト(尊=世界の君主)はクニサツチ※と呼ばれた
 ・クニサツチサキリノミチ(未来)を託されて、サツチ(中央集権体制)で治めた
 ・また、八御子尊(八王子)は各々5人の子を儲けた」

※全国を一国とするのではなく、各国に分けて中央国家が指揮を執るという中央集権体制であったと推測される

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用語解説

・クニトコタチ:世にまだ男女の性別が無かった世代の独り神の総称。地の先発者、地の先駆者(いくつかの意味がある)
・トコヨクニ:クニトコタチ時代の世界の国々を指し、日本の場合はホツマクニ(富士山周辺)とヒタカミ(仙台周辺)を指す
・トホカミヱヒタメ:ト(南)・ホ(東北)・カ(西)・ミ(東南)・ヱ(北)・ヒ(西南)・タ(東)・メ(西北)の8ヵ国
・クニサツチ:ミナカヌシから始まる二十世に続いて八方の国を治める代嗣の君であり、クニトコタチの第二世代に当たる

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原文(漢字読み下し)

・神(かみ)その中(なか)に
・生(あ)れまして クニトコタチの
・トコヨ国(くに) 八方八下(やもやくた)りの
・御子(みこ)生(う)みて 皆(みな)その国(くに)を
・治(おさ)めしむ これ国君(くにきみ)の
・初(はし)めなり

・代嗣(よつき)の尊(かみ)は
・クニサツチ サキリの道(みち)を
・受(う)けざれば サツチに治(おさ)む
・八御子尊(やみこかみ) 各々(おのおの)御子(みこ)を
・五人(ゐたり)生(う)む

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります