現代語訳

【御祖神 船霊の文(みをやかみふなたまのあや)】

・この時、ミツホ宮はトヨタマヒメが再び上ったことに喜んでいた
・ホオテミは、アマノコヤネとコモリを左右に侍らせて、ミチモノノベや八百万草(多くの人民)を治めた
・これ以前、ツミハ※(コモリ二男)とタケフツ(コモリ十男)を召してイフキ宮から四国24県を治めた
・ホツマチ(東)は、カシマオシクモ※ヒタカヒコミシマミゾクイ(コモリ十一男)がハラアサマ宮から百枝県のモノノベと共に豊かに治めた
・ツクシから使人を請う要請があったため、カンタチをモノヌシとしてハテツミと共に筑紫32県を治めた
・故にツミハをカンタチのコトシロヌシとして、アスカ宮に侍らせた

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用語解説

・ツミハ:コモリの二男。ニニキネのオオモノヌシ、コモリのコトシロヌシとなる(『旧事紀』のツミハヤエコトシロヌシ)
・カシマオシクモ:アマノコヤネの子で、アメタネコの父

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原文(漢字読み下し)

【御祖神(みをやかみ) 船霊(ふなたま)の文(あや)】

・この時(とき)に ミツホの宮(みや)は
・トヨタマの ふたたひ上(のほ)る
・喜(よろこ)ひそ

・アマノコヤネと
・モノヌシと 左右(まて)に侍(はへ)りて
・三千(みち)モノベ 八百万草(やもよろくさ)も
・治(をさ)めしむ

・先(さき)にツミハと
・タケフツと イフキの宮(みや)に
・二十四県(あかた) して治(をさ)めしむ

・ホツマ方(ち)は カシマオシクモ
・ヒタカヒコ ミシマミゾクイ
・ハラ宮(みや)に 百枝県(あかた)の
・モノノベと 豊(ゆた)かに治(をさ)む

・ツクシより 使人(しか)請(こ)ふ故(ゆえ)
・カンタチお モノヌシとして
・ハテツミと 共(とも)に三十二(みそふ)お
・治(をさ)めしむ 故(かれ)にツミハお
・コトシロと アスカの宮(みや)に
・侍(はへ)らしむ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります