現代語訳

ニニキネサルタを召して、タケノイワクラ(猛の結座)を押し放って開拓した
 ・すると、イツノチワキ(ニニキネの土木事業)はヨロイサキ(大繁盛)を迎えた
・また、サルタヒコは、ダケ(岳山)やカガミ(鏡山)のミオ(三尾)の土を積んでミカミヤマを築いた
 ・そして、ミカミヤマに井堰を築き、麓に田を造成できるようにした
ニニキネサルタヒコを褒めてミオノカミの名と、好むウスメを与えた
 ・また、その名を顕すサルヘ(猿部)を定め、カグラオノコを業とさせた
 ・これ故にカクラオノコ※ニニキネが起源となっている

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用語解説

・カクラオノコ:獅子舞もしくは猿回しのことを指すと推測される

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原文(漢字読み下し)

・サルタして 猛(たけ)の結座(いわくら)
・押(お)し放(はな)ち 逸(いつ)のチワキの
・歓弥栄(よろいさき) ダケやカガミの
・ミオの土(つち) 積(つ)むミカミ山(やま)
・堰(いせき)築(きつ)く

・サルタお褒(ほ)めて
・ミオの守(かみ) 好(この)むウス侍(め)お
・賜(たまわ)りて その名(な)顕(あらは)す
・猿部(さるへ)らと 神楽獣(かくらおのこ)の
・君(きみ)の基(もと)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります