現代語訳

・(トヨケは続けた)
 ・「埴の下に風の一射が立つのがカミカタチ※である
 ・1年はこれで"ヱト"に侍るのがミソノカミ(30神)であり、これが日々に替わって60日を守る
  ・これをムワノナメコト(六還の嘗事)という(60日が6回転で360日)
  ・また、ウツロヰのトシコエセマエ(12月29日)を大晦日という
  ・そして、初(月初)より6日、14日、また5月の30日に総べ1年(365日)を守る嘗事がこれである」

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用語解説

・カミカタチ:ここでは"神霊が形をとった姿"を指す

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原文(漢字読み下し)

・埴(はに)より風(かせ)の
・一射(ひとゐ)立(た)つ これ神形(かみかたち)

・一年(ひとせ)これ ヱ・トに侍(はんへ)る
・三十(みそ)の守(かみ) 日々(ひひ)に替(か)わりて
・六十日(むそか)守(も)る 六還(むわ)の嘗事(なめこと)
・ウツロヰの 年越瀬前(としこえせまえ)
・大晦日(おおみそか) 初六日(はつむか)・十四日(そよか)
・五月(さ)の三十日(みそか) 総(す)へ一年(ひとせ)守(も)る
・嘗事(なめこと)そこれ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります