現代語訳

・(アマテルは続けた)
 ・「このミナカヌシ※は地球の八方に万の子を生んで果てた
 ・そして、ヲウミに生まれた兄弟の兄御子(ヱの尊)が上代に継いでヲウミ(中央)を治めた
 ・弟御子(トの尊)が統べたのがトシタクニである
 ・今のハラノミヤの名もトシタというが、これは代々の名なのである
 ・それから百ハカリ(1000万年)の後、弟のミコト(トの尊)は兄(ヱの尊)に受け継いで治めた
 ・以後、代々治めを継ぎ、天に還ればミナカヌシおよびヱ・ヒ・タ・メ・ト・ホ・カ・ミも天に配して星とした
 ・アメトコタチ※の神はこれである
 ・また、この後にソヒノキミのキ・ツ・ヲ・サ・ネ、ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウも天に還った
 ・そしてミヲヤはサコクシロ(天上の環)にて詔し、皆を星とした
 ・この十一君が、腹腑の命と食を守るウマシアシカイヒコチ※の神である
 ・故にアメノミコト(天の尊)とワノミコト(地の尊)という
 ・なお、クニトコタチ※のナヨノカミ(7代の神)は皆 サコクシロより星となった」

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用語解説

・ミナカヌシ:史上初の人(元祖クニトコタチ)であり、アメミヲヤ(根源神)の顕現とされる(アメノミナカヌシ)
・アメトコタチ:天の先駆者、またはミナカヌシ + 八元神の天に還って星となってからの呼び名を指す
・ウマシアシカイヒコチ:「衣・食・住」をもたらす神の総称で、地の十一神(五臓神 + 六腑神)と同義とされる
・クニトコタチ:世にまだ男女の性別が無かった世代の独り神の総称。地の先発者、地の先駆者(いくつかの意味がある)

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原文(漢字読み下し)

・ミナカヌシ 地球(くにたま)八方(やも)に
・万子(よろこ)生(う)み 果(は)つに

・ヲウミの
・兄弟(ゑと)の子(こ)の 兄御子(ゑみこ)上(あ)に継(つ)き
・ヲウミ治(た)す

・弟御子(おとみこ)の統(す)む
・トシタ国(くに)

・これ今(いま)ハラの
・宮(みや)の名(な)も トシタと言(い)いて
・弥々(よよ)の名也(なの)

・百(もも)ハカリ後(のち)
・弟(と)のミコト 兄(ゑ)に受(う)け治(をさ)む

・それよりそ 代(かわ)る代(かわ)りに
・治(よ)お継(つ)きて

・天(あめ)に還(かえ)れは
・ミナカヌシ およひヱ・ヒ・タ・メ
・ト・ホ・カ・ミも 天(あめ)に配(くは)りて
・星(ほし)となす アメトコタチの
・神(かみ)はこれ

・後(のち)十一(そひ)の君(きみ)
・キ・ツ・ヲ・サ・ネ ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウも
・天(あめ)に還(かえ)り サコクシロにて
・御言宣(みことのり) 皆(みな)星(ほし)となす

・この神(かみ)は 腹腑(はらわた)命(いのち)
・食(みけ)お守(まも)る ウマシアシカイ
・ヒコチ神(かみ)

・故(かれ)天尊(あまかみ)
・地(わ)の尊(みこと)

・クニトコタチの
・七代(なよ)の尊(かみ) 皆(みな)サコクシロ
・よりの星(ほし)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります