現代語訳

・暮しの向上のミカマノホギノカミは、天地開闢の最初にクニトコタチ(アモトカミを指す)を孕んだ
 ・熟す日にキツヲサネ(東西央南北)という御名のヰクラ(五座)の神が生まれ出た
 ・クニトコタチの七代は、アマツコトを政る"トホカミヱヒタメのヤモトカミ"に守らせた
 ・地の政は"キツヲサネとアミヤシナウのムロソヒカミ(室十一神)"に守らせた
 ・これ故、ミカマドノヱトモリカミ(竈のヱト守神・暦神)と称える
・久方のアマテル神の初御代に、ヒヨミ※(日夜見)の採りの交を告げる(暦の解釈の陽陰の混交を表す)
 ・東・西・央の適ったトツギ(婚儀)をしてトシノリ神を誕生させた
 ・その室十一神をヱトモリ(干支守)と和み養って8御子が生まれた

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用語解説

・ミカマノホギノカミ:生活(衣食住)を向上させる神霊を指す(室十一神 + ヤマサ神)
・ヒヨミ:日月を表す物、日月を得て暦を作る役職(陰陽師)を指す

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原文(漢字読み下し)

・竈(みかま)の秀(ほ)きの
・その神(かみ)は 天地(あめつち)開(ひら)け
・初(そ)む時(とき)に クニトコタチの
・神孕(かんはら)み 熟(お)ふ日(ひ)の御名(みな)の
・東西央南北(きつをさね) 五座(ゐくら)の神(かみ)の
・生(な)り出(い)てて

・七代(ななよ)の内(うち)の
・天(あま)つ事(こと) 政(まつ)るトホカミ
・ヱヒタメの 八元(やもと)の神(かみ)の
・守(まも)らせき

・地(くに)つ政(まつり)は
・東西央南北(きつをさね) 室十一神(ねろそひかみ)の
・守(まも)らせき この故(ゆえ)日々(ひひ)の
・竈(みかまと)の ヱト守神(もりかみ)と
・称(たた)えますなり

・久方(ひさかた)の 天照(あまて)る神(かみ)の
・発(は)つ代(みよ)に 日夜見(ひよみ)の採(と)りの
・交(か)お告(つ)くる 東(き)・西(つ)・央(を)適(かなね)の
・婚(とつ)きして 年和(としの)り神(かみ)の
・生(あ)れませる その十一神(そひかみ)お
・ヱト守(もり)と 和(あみ)み養(やしな)うて
・八御子(やみこ)生(な)る

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります