現代語訳

・上鈴55年2月、浪速の立つミツミサキに到れば、そこを"浪速の港(ナミハヤノミナト)"と名付けた
 ・浪速の港から山背川を溯り、カワチクサカ(河内草香)のアウヱモロ※の館に留まって軍を整えた
・その先のタツタノミチは対処できなかったため、生駒を越えてアスカを目指した
 ・だが、生駒にナガスネの率いる軍が現れて「我が国を奪いに来たのか」と言い、クサエサカにて戦が起こった
 ・その戦でヰツセはヒチ(肘)を撃たれて負傷したため、これ以上 進軍することはできなかった
ヰツセはハカリコト(作戦会議)にて、このように提案した
 ・「私は日の神の子孫である
 ・故に日に向えば、アメに逆らうのも同じ
 ・そこで一旦退いて、それから祖神を祀ることにしよう
 ・日にままに襲えば、敵も打ち破れるであろう」
・この提案に皆が「その通りだ」と賛同し、皇軍は八尾へ退くと、敵も追って来なかった

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用語解説

・アウヱモロ:河内の県主

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原文(漢字読み下し)

・上鈴五十五年(あすすゐそゐほ)
・二月(きさらき)や 速浪(はやなみ)立(た)つる
・御津崎(みつみさき) 名(な)も浪速(なみはや)の
・港(みなと)より 山後川(やまあとかわ)お
・逆上(さかのほ)り 河内(かわち)草香(くさか)の
・アウヱモロ 館(やかた)に軍(いくさ)
・調(ととの)ひて

・龍田(たつた)の道(みち)は
・並(なら)ひ得(え)す 生駒(いこま)越(こ)ゆれは
・ナガスネか 軍(いくさ)起(おこ)して
・我(わ)か国(くに)お 奪(うは)わんやわと
・孔舎衛坂(くさえさか) 戦(たたか)ひ合(あ)わす
・ヰツセ御子(みこ) 肱(ひち)お撃(う)たれて
・進(すす)み得(ゑ)す

・皇(すへらき)告(つ)れる
・議(はか)り事(こと) 我(われ)は日(ひ)の孫(まこ)
・日(ひ)に対(むか)ふ 陽陰(あめ)に逆(さか)えは
・退(しりそ)きて 上(かみ)お祭(まつ)りて
・日(ひ)の随(まま)に 襲(おそ)わは仇(あた)も
・敗(やふ)れんと 皆(みな)然(しか)りとて
・八尾(やお)へ退(ひ)く 仇(あた)も迫(せま)らす

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります