現代語訳

・(崇神)9年(上鈴629年)
 ・3月15日、この夜に君の夢の中で神の告げがあった
  ・「カシキホコを奉って神を祀れ
  ・宇陀も隅坂も大坂も、残り無くサカミ(邪霊)を還せ
  ・邪霊は罪人のシヰ(魄)に留まる
  ・これがヱヤミをなす原因である」
 ・4月22日、大臣のカシマタタネコタマカエシ※の祈りをさせて祀らせた
  ・これ故に明るくなった

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用語解説

・タマカエシ:タマノヲの乱れを解き、迷える魂魄(タマシヰ)をアメノミヤヰ(死後に還る場所)に導く方法を指す

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原文(漢字読み下し)

・九年三月(こほやよひ) 十五日(もち)の夜夢(よゆめ)に
・神(かみ)の告(つ)け 畏祝(かしきほこ)奉(た)て
・神(かみ)祭(まつ)れ 宇陀墨坂(うたすみさか)も
・大坂(おおさか)も かわせ邪霊(さかみ)お
・残(のこ)りなく これ潰人(つみひと)の
・魄(しい)留(とと)む 穢病(ゑやみ)なす故(ゆえ)
・四月二十二日(うすえふか) 大臣(をとみ)カシマと
・タタネコと 霊還(たまかえ)し祈(の)り
・纏(まつ)らしむ 故(かれ)に明(あか)るき

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります