現代語訳

アメミマコ(天御孫=ニニキネ)は、また山を巡幸した
 ・峰に冷やされて腹が痛む時、コモリが近くのミクサを進上してこれを治した
  ・実と葉が交わるヒトミクサ(人身草)は、根はハコネウスギ、茎は一垂四枝五葉で人身と同じ
  ・コシロハナ(小白花)は、秋に小豆大で甘苦い実が成り、脾臓を潤わしてムネを治す
・山には百草(多くの草)があるが、特にハ・ラ・ミ(ハオナ・ラハナ・ミクサ)が優れている
 ・故にこの三草が褒められて、ハラミヤマ※という名が付いた

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用語解説

・ハラミヤマ:現在の富士山に当たり、往古には食すと千年寿命が延びるという千代三草が生えていたとされる

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原文(漢字読み下し)

・天御孫(みまこ) また山(やま)巡(めく)り
・峰(ね)に冷(ひ)ゑて 腹痛(はらいた)む時(とき)
・コモリ直(そ)の 身草(みくさ)進(すす)めて
・これお治(た)す 幹(み)と派(は)交(まし)わる
・人身草(ひとみくさ) 根箱根空木(ねはこねうすき)
・茎一垂(くきひとり) 四枝五葉人身(よゑゐはひとみ)
・小白花(こしろはな) 秋実(あきみ)は小豆(あつき)
・甘苦(あまにか)く 脾臓潤(よこしうるほ)ひ
・宗(むね)お治(た)す

・百草(ももくさ)あれと
・ハ・ラ・ミの三(み) 殊優(ことまさ)る故(ゆえ)
・三草褒(みくさほ)め ハラミ山(やま)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります