現代語訳

・「六代目の尊は、オモタル※カシコネ※という
 ・男尊のオモタルは、女尊のカシコネとともに八方を巡って民を治めた
・二尊は近江の安曇に中柱(都の象徴)を建てた
 ・東は、ヤマト(大和)からヒタカミ(仙台)を治めた
 ・西は、ツキスミ(筑紫)の葦原(未開の土地)も治めた
 ・南は、アワ(阿波)やソサ(紀州)を治めた
 ・北は、ネのヤマト(北の国々)からホソホコチタル(山陰地方)まで治めた
・二尊は広範囲を治めて百万年に至ったが、世嗣が無かったために やがて道も衰えた
 ・これによって、対策を考える必要が出てきた」

<<前   次>>

用語解説

・オモタル:オオトノチの後を継いだ六代目の君
・カシコネ:オモタルの后

<<前   次>>


原文(漢字読み下し)

・六代(むよ)の嗣(つき) オモタルの尊(かみ)
・カシコネと 八方(やも)を恵(めく)りて
・民(たみ)を治(た)す

・ヲウミ安曇(あつみ)の
・中柱(なかはしら) 東(ひかし)はヤマト
・ヒタカミも 西(にし)はツキスミ
・葦原(あしはら)も 南(みなみ)阿波(あわ)・ソサ
・北(きた)は根(ね)の ヤマト ホソホコ
・チタルまで 及(およ)へと百万年(もよほ)
・嗣子(つきこ)なく 道(みち)衰(おとろ)ひて
・弁別(わいため)無(な)

<<前   次>>

現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります