現代語訳

【ニハリ宮法定む文(にはりみやのりさたむあや)】

・26鈴17枝23穂3月初日(元旦)のこと
キヨヒト(ニニキネ※)御子が詔をした
 ・「オオモノヌシ(クシヒコ※)の親の国である出雲八重垣は和して治まっている
 ・そのモトノリ(基本法)は前守のオホナムチ※の功である
 ・私も功を立てるために四方を巡ったが、その時に好む土地を得た
 ・そのため、ここに座して国を治めることにする」
・そのように宣言すると、宮を新造してニハリ宮と名付けた

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用語解説

・ニニキネ:オシホミの二男であり、『記紀』でいうニニギに当たる
・クシヒコ:オホナムチとタケコの長男で、初代コトシロヌシ。『記紀』でいうコトシロヌシだが、オオクニヌシの要素も持つ
・オホナムチ:ソサノヲの出雲建国後初の子で、クシヒコの父。『記紀』でいうオオナムチに当たるが、微妙に異なる

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原文(漢字読み下し)

【ニハリ宮法(みやのり)定(さた)む文(あや)】

・二十六鈴(ふそむすす) 十七枝二十三穂(そなゑふそみほ)
・三月初日(やよはつひ) キヨヒト御子(みこ)の
・御言宣(みことのり)

・オオモノヌシか
・親(をや)の国(くに) イヅモ八重垣(やえかき)
・和(のり)り治(をさ)む その基典(もとのり)は
・前守(さきかみ)の 功(いさおし)なれは

・我(われ)も殊(こと) 立(た)てんと四方(よも)お
・巡(めく)る内(うち) 好(よ)き野(の)お得(ゑ)たり
・ここに居(ゐ)て 治(た)お開(ひら)かんと
・まつ建(た)つる 名(な)もニハリ宮(みや)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります