現代語訳

・(綏靖)4年(上鈴137年)
 ・サヤヱ4月、斎臣(カンヤヰミミ)が罷り、"ミシリツヒコの神"となった
 ・サヤト9月15日、后のミスズヨリヒメが御子を生んだ、斎名をシギヒトとするタマテミコである
・(綏靖)6年(上鈴133年)
 ・ネシヱ冬、イトオリヒメが生んだイキシミコは、御子のスケとなる
・(綏靖)25年
 ・サアト1月3日、シギヒトを代嗣御子とした、このとき齢21歳であった
 ・11月14日、アメタネコが罷る、享年187歳であった
  ・遺骸はミカサヤマに納め、春日の殿に合せ祀った
  ・これにより"ミカサ"の姓をウサマロに与えてミカサ臣と称えた
・(綏靖)33年
 ・5月10日ネナト、皇が罷る
  ・享年84歳で、若宮(タマテミコ)は その夜に喪還に入った
 ・48夜を経ると、イサ川にあるミソギノワ(茅の輪)を貫けて宮に還った
 ・この際、御上(父)の臣は引き続き(父の)神を祀った
 ・君(若宮)と臣が分かれ勤めることになったことから、若宮の政を取る臣は刷新された

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・四(よ)サヤヱ四月(うつき)
・斎臣(いほみ)更(さ)る ミシリツヒコの
・神(かみ)となる

・サヤト九月十五日(なかもち)
・后(きさき)生(う)む 斎名(いむな)シギヒト
・タマテ御子(みこ) 六年(むほ)ネシヱ冬(ふゆ)
・イトオリ姫(ひめ) 生(う)むイキシ御子(みこ)
・スケとなる

・二十五(ふそゐ)サアトの
・一月三日(むつきみか) シギヒト立(た)てて
・代嗣(よつき)御子(みこ) 今(いま)二十一歳(とし)

・十一月十四日(しもそよか) アメタネコ更(さ)る
・百八十七歳(ももやそな) 骸(おもむろ)納(おさ)む
・御笠山(みかさやま) 春日(かすか)の殿(との)に
・合(あ)ひ祭(まつ)る ミカサの姓(かはね)
・ウサマロに 賜(たまわ)ひて称(たた)ゆ
・ミカサ臣(をみ)

・三十六年五月(みそむほさつき)
・十日(そか)ネナト 皇(すへらき)罷(まか)る
・八十四歳(とし) 若宮(わかみや)その夜(よ)
・喪還(もは)に入(い)り 四十八夜(よそやよ)至(いた)り
・率川(いさかわ)に 禊(みそき)の輪(わ)貫(ぬ)け
・宮(みや)に出(い)つ 御上(みうえ)の臣(とみ)は
・神(かみ)祭(まつ)る 分(わか)れ勤(つと)むる
・若宮(わかみや)の 政事(まつりこと)執(と)る
・臣(とみ)は新(あら)たそ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります