現代語訳

ニニキネは、ミツハメの社からホオテミの元に戻って遺言の詔をした
 ・「天に日月が照れば人も草にも影響し、暗になれば冷やしてしまう
 ・地の君も同じく、暗になれば民は枯れてしまうだろう
 ・汝は政を執り、コヤネ・コモリと共に治めよ
 ・宮内の治はミホツヒメに任せよ」
・このように伝えると、ニニキネはカメ(船)に乗ってカゴシマに向かった
 ・そして、夕方はソヲからタカチホに沈む夕日と別れ、朝はアサマから昇る朝日に向かった
 ・これ故、ヒムカフクニ(日に向かう所)という
・ホツマクニでは、妻のアシツヒメはアサマに隠れる月のようにタカチネ(浅間峰)に入り、神となった
 ・これが"アサカノカミ"または"コヤスカミ"である
 ・その月(アシツヒメ)と兼ねて合う日の"イツノカミ(ニニキネ)"はタカチホの峰にて神となった
ニニキネナルカミ(雷)を別けて土を活かしたことから"ワケイカツチ"のスヘラカミと称された

※『記紀』では天孫降臨の地が高千穂であるが、『ホツマツタヱ』では神上がった最期の地となっている

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・御幸(みゆき)なす 君(きみ)へ太君(きみ)
・遺(のこ)し言(こと) 天(あ)に日月(ひつき)照(て)る
・人(ひと)・草(くさ)も 暗(か)には冷(ひ)やすそ
・地(わ)の君(きみ)も 暗(か)に民(たみ)枯(か)るそ
・政事(まつりこと) コヤネ・モノヌシ
・共(とも)に治(た)せ 宮(みや)内(うち)の治(た)は
・ミホ姫(ひめ)と カメに乗(の)り行(ゆ)く
・カゴシマや

・ソヲ高千穂(たかちほ)の
・日(ひ)に辞(いな)む 朝(あさ)はアサマの
・日(ひ)に向(むか)ふ 日向(ひむか)ふ国(くに)と
・ホツマ国(くに)

・姫(ひめ)はアサマに
・辞(いな)む月(つき) タカチネに入(い)り
・神(かみ)となる アサマの神(かみ)や
・コヤス神(かみ)

・兼(か)ねて合(あ)う日(ひ)の
・逸(いつ)の尊(かみ) 高千穂(たかちほ)の峰(ね)の
・神(かみ)となる 鳴神(なるかみ)別(わ)けて
・土活(つちい)かす ワケイカツチの
・皇尊(すへらかみ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります