現代語訳

・(崇神)11年(上鈴631年)
 ・4月16日、四道のエビス(蝦夷)を平定したと君に報告が入り、国が安らいだ
 ・秋、タタネコにオレカレの緒を解く祭を命じ、ハシツカにて催行した
  ・ここで祭が行われると、ノリノイチ(調和の区域)が輝いた(光った?良い方向に向かった?)
・(崇神)12年(上鈴632年)
 ・3月11日、君が詔を発した
  ・「私がアマツヒツキを継いでから、アメノオフヒ(陽陰の和ふ日)は安定することはなかった
  ・メヲアヤマル(陰陽誤る)ことを対処せず、これによって疫病が発生し、民を治めるのがままならなくなった
  ・この罪を祓おうと、改めて神を敬い、教えを垂れ、八方の荒人と平定し、今 諸共に楽しめるようになった
  ・これからを考えれば、オサとイトケの道を開いて、民の負担を減らし、暇を与えよう
  ・故にユハス、タスエの貢ぎを止めて、民を賑わせるソロノトキ(繁栄の加速)としよう」
 ・こうして、国が直って安らげば、この代を"ハツクニシラスミマキノヨ"と呼ばれるようになった
  ・これによって民が楽しめば、君も安らぎ后も栄えた
  ・そこで、スケ后のヤサカフリイロネは十市に詣で、御子のトチニイリヒメを生んだ

※ホツマでは、"果つ国治らすミマキの代"は"破れた国が直った回帰・改革の時代"という意味になると推測される

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・十一年四月(そひうつき) 十六日(そむか)四道(よみち)の
・エビス平(む)け 君(きみ)に告(つ)くれは
・国(くに)安(やす)く 秋(あき)タタネコに
・折(お)れ枯(か)れの 結(を)解(と)く纏(まつ)りお
・箸塚(はしつか)に なせは輝(かかや)く
・和(のり)の市(いち)

・十二年(そふ)三月十一日(やよいそひ)
・御言宣(みことのり) 和(あまつ)つ日月(ひつき)お
・我(われ)継(つ)きて 陽陰(あめ)の和(お)ふ日(ひ)も
・安(やす)からす 陰陽(めを)誤(あやま)りて
・ついてせす 穢病(ゑやみ)起(お)りて
・民(たみ)治(を)えす

・罪(つみ)祓(はら)わんと
・改(あらた)めて 神(かみ)お敬(うやま)ひ
・教(をし)え垂(た)れ 八方(やを)の粗人(あらひと)
・今(いま)平(な)れて 諸(もろ)楽(たの)しめは
・考(かんか)えて

・長(おさ)と稚(いとけ)の
・道(みち)も開(あ)け 民(たみ)に負(おお)する
・暇(いとま)空(あ)け 弓弭(ゆはす)手末(たすえ)の
・貢止(みつきと)め 民(たみ)賑(にき)はせて
・繁(そろ)の研(と)き

・直(なお)りて安(やす)く
・この代(みよ)お 果(は)つ国(くに)治(し)らす
・ミマキの代(よ)

・民(たみ)楽(たの)しめは
・君(きみ)安(やす)く 后(きさき)も生(は)えて
・スケヤサカ 十市(といち)に詣(もふ)て
・生(う)む御子(みこ)は トチニイリ姫(ひめ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります