現代語訳

【乗りの文 連栲の文(のりのふみてるたえのあや)】

・25鈴130枝の年サナトの春の初日(元旦)のこと
 ・アマテルは世の日月(皇位)を御子のオシヒト(オシホミミ)に譲り、天(中央政府)からイセに遷った
・その時、筑紫を治めるオオクマト※は、アマテルに秀馬のアオコマ(青駒)を献上した
 ・アマテルオオクマがアオコマを持ってきたことを可笑しく思った(オオクマとアオコマが掛かっているからか?)
 ・また、オオクマトに これらの七草を与えた
  ・コゲウ(御形)
  ・ハコベラ(繁縷)
  ・イタヒラコ(仏の座)
  ・スズナ(蕪)
  ・スズシロ(大根)
  ・スセリ(芹)
  ・ナヅ(薺)
・その後、オオクマトは この七草によってヌヱアシモチ※のカサクサ(瘡腐)を治した

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用語解説

・オオクマト:筑紫の大隅国(おおすみのくに)を治める者で、大熊命として祀られることがあるという
・ヌヱアシモチ:人物名か動物名かは不明だが、何かしらの名詞であると思われる

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原文(漢字読み下し)

【乗(の)りの文(ふみ) 連栲(たえ)の文(あや)】

・二十五鈴(ふそゐすす) 百三十枝(ももみそゑた)の
・年(とし)サナト 春(はる)の初日(はつひ)に
・世(よ)の日月(ひつき) 御子(みこ)オシヒトに
・譲(ゆつ)りまし 天(あめ)よりイセに
・下(お)り居(い)ます

・時(とき)にツキスミ
・オオクマト 秀(ひ)つ馬(め)青駒(あおこま)
・奉(たてまつ)る

・神(かみ)おもしろく
・思(おほ)すれは クマトに賜(たま)ふ
・御饗(みあえ)には ヌヱアシモチか
・瘡腐(かさくさ)も コゲウ・ハコベラ
・イタヒラコ スズナ・スズシロ
・スセリ・ナヅ この七種(ななくさ)に
・除(のそ)くなり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります