現代語訳

・(ニニキネがイツノカミになる)時に御神(アマテル)は このように詔した
 ・「今のニニキネ※の功績は、サキミタマ※としてクニトコタチ※ワザミタマ※が顕れたようである」
・このような考えから、ニニキネワケイカツチノアマキミという名を賜った
 ・これが地での天君(天皇)の最初であり、今 皇の天君は皆 ニニキネの稜威(功績)によるものである

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用語解説

・ニニキネ:オシホミの二男であり、『記紀』でいうニニギに当たる
・サキミタマ:人の上位神霊であり、肉体に宿っていない部分の霊と推定される(オオナムチの功績もサキミタマの影響)
・クニトコタチ:世にまだ男女の性別が無かった世代の独り神の総称。地の先発者、地の先駆者(いくつかの意味がある)
・ワザミタマ:この世での仕業・事業を成す神霊を指すと推定される

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原文(漢字読み下し)

・時(とき)に御神(をんかみ)
・宣給(のりたま)ふは 今(いま)ニニキネの
・先神霊(さきみたま) クニトコタチの
・業神霊(わさみたま) 現(あらは)る稜威(いつ)と
・考(かか)なえて ワケイカツチの
・天君(あまきみ)と 名付(なつ)け賜(たま)わる
・世(よ)の初(はし)め 今(いま)皇(すへらき)の
・天君(あまきみ)は みなニニキネの
・稜威(いつ)による

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります